長らくお休みしておりましたが、Nummer10をお送りいたします。
前回に引き続き幼稚園での活動の報告です。私の訪問中は「日本週間」となり、先生方と相談し、幼稚園児が受け入れられる範囲内で、「あいさつ」、「歌」、「文字」、「日本茶と作法」そして「浴衣」などを紹介させてもらいました。
「あいさつ」は、いつも朝の会で、ドイツ語、英語、フランス語、トルコ語など、子供達の母国の言葉を使って歌を歌いながらあいさつをします。という訳で、私は「おはよう」を教えてあげました。
「歌」は、体を動かすことができ、かつ、簡単なもので、「結んで開いて」を、そして、日本の童謡のCDも流しました。先生方も気に入ってくださり、CDをプレゼントしました。
「文字」は、ドイツ語のアルファベットでさえ把握していない子供達が混乱しないよう、「ひらがな」のみを紹介、実際に書いたりもしました。何かを見て、それと同じものを書き写すという作業は、発達の段階を観察していくうえで大切なのだと言われました。
「日本茶と作法」は、実際に日本茶を味わってもらい、また、日本の家では靴を脱いで床の上に座る等の生活習慣を紹介しました。トルコもそうである、と、トルコから来た子供達が教えてくれました。
「浴衣」は、伝統的な衣装の一つですが、子供達は、私の姿を見て、とても驚き、笑いました。特に下駄にはびっくりしていました。
この幼稚園の子供達は母国が様々であるから、異文化に触れ、それが異文化である、と意識することがそれほど難しくはなかったかもしれません。が、彼らが大きくなって日本について触れたとき、そういえば、あの時、、、、と幼稚園でやったことを思い出してくれたらいいなあと思います。
長澤 あい